服装、プレゼン、ホームページ …
ことデザインにおいては、目を引くものを何の気なしに作り出す人がいる。
彼らは、俗にいう「センスの良い人」であり、
人々の目に喜びを与える才能を持っている。
なら、
感覚的なものに思える「センス」をどうやって獲得するのか。
その方法を
「センスは知識からはじまる」(著:水野学)
が紹介している。
この本では、センスの良さを以下のように定義している。
「センスのよさとは、
数値化できていない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力」
(出典:「センスは知識からはじまる」(著:水野学) )
プレゼンの資料でいうなら、
配色で30点! フォントで20点! 写真で20点!
合計70点 = デザインが良い!!
みたいに、数値化してデザインの良さを判断しているわけではない。
デザインの是非という、客観的な基準がないものを正しく評価し、
改善していける能力を「センス」といっている。
では、センスを磨くにはどうしたらいいか。
それは、「センスが良いと評されているものを勉強する」 ことだと、著者は言っている。
例えば、プレゼン資料の出来が悪い、でも改善方法が分からなかったとしよう。
そしたら、以下の手順で改良していくべき方向を見つけ出すんだ。
① 上司や客からの評価が高い資料、もしくは自分が上手だと思った資料をいくつか集める。
② どうして評価が高いのか、自分が上手いと思ったのか、その理由を分析する。
③ 各資料に共通しているデザインを抜き出す。
色の数や明るさ、余白の広さ、フォント、画像の配置、枠線、1スライドの内容量 etc…
④ 上記で得られた資料の作り方をもとに、自分で作成してみる。
こうすれば、「評価されている資料と自分の資料のギャップ」を見つけることが出来る。
あとはそのギャップを埋めるよう、自分の資料を直していけば良い。
評価の高いデザイン・サービスを徹底的に分析することで、
何が良くて何が悪いのか、自分なりの目利きを養っていくのだ。
・ 感性的な能力である「センス」の、実践的な磨き方を知りたい人
・ 自分が作ったものについて、足りない点・改善点が分からない人
・ 仕事・趣味において、より高クオリティの成果を上げたい人
センスと一口に言っても、
意見のセンス、マネジメントのセンス、営業のセンス…
といったように、ジャンルは様々だ。
だが、この本に記載されている磨き方を見て、
ジャンルが異なったとしても、そのセンスの磨き方はどれも変わらないと感じた。
様々な物事に通ずる本質的なスキルが記載されているので、
デザイナーだけでなく一般的な社会人の人も、
ぜひ一度手に取ってみてほしい。
…え?
ブログ記事のセンスがない?
人気ブロガーを見て勉強しろ?
はい…。
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